HPのPavilion Gamingは他のゲーミングマシンと異なり、落ち着いたデザインが特徴です。790シリーズはミニタワーのサイズで、全モデルCPUに第8世代Core-i7 8700が搭載され、グラフィックカードが2種類(NVIDIA GeForce GTX 1060、GTX 1070)から選べます。
メモリやストレージのバランスが良く、プログラミング開発や動画など負荷をかけた作業をこなせます。
HP Pavilion Gaming Desktop 790 のスペック
モデル構成は2種類あり、NVIDIA GeForce GTX 1060(6GB)を搭載した「パフォーマンスモデル」と、GTX 1070(8GB)を搭載した「パフォーマンスプラスモデル」です。2機種の価格差は約2万円弱となっており、ほぼグラフィックボード相当の差です。
グラフィックカードの違いとともに使用電源が異なります。GTX 1060の場合400W、GTX 1070の場合500Wです。
プログラミング開発の目的でGTX 1060を搭載した「パフォーマンスモデル」を購入したので早速レビューしていきます。
プロセッサ | Intel Core i7-8700 |
---|---|
メモリ | 16GB (DDR4-2666MHz) |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 1060 |
ストレージ | 512GB PCIe M.2 SSD |
2TB HDD | |
光学ドライブ | DVD |
重さ | 7.9kg |
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外観
前面はブラックを基調にヘアラインに右側のみ直線的にポートが並びます。完全な平面でなく、少し立体的にエッジが効いたデザインです。背面はシンプルです。
電源がON状態でフロントLEDが発光します。起動中は消すことができませんが、派手過ぎず作業の妨げになりません。
拡張性
前面は上からヘッドフォン/マイクコンボジャック、USB3.1 Gen1 ×2、USB3.1 Gen2 ×2、USB-TypeC 3.1 Gen2 ×1、メディアカードリーダーです。
背面は上からオーディオ入出力、ヘッドフォン/マイクコンボジャック、USB2.0 ×2、USB3.1 Gen1 ×4、中央にグラフィックカード用のDisplayport ×3、HDMI ×1、DVI-Dです。
デスクトップは位置を固定すると、背面にアクセスすることが少なくなります。利便性を考えて、前面に端子がたくさん配置してあるのは助かります。
ストレージ
ストレージは512G M.2 SSDと2TB HDDのデュアルです。「Crystaldiskmark5」を使ったSSDの転送速度です。
開封してOfficeのみインストールしたときのドライブ状態です。メインの使用領域に512Gくらいあると作業するスペースに余裕を感じます。
パフォーマンス
「Cinebench R15」でCPUとグラフィックスのベンチマーク性能を測定してみました。
Geekbench4を用いて、少し前に販売されたDell Inspiron(Core-i7 7700, GTX1050)との比較結果です。
1世代分のCPUの進化とグラフィックカード性能で、GTX1060のHP Pavilion Gaming Desktop 790の方が総合的に上回っています。
HP Pavilion Gaming Desktop 790 (8700, GTX 1060) | Dell Inspiron 3668 (7700, GTX1050) | |
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Geekbench4 CPU | Single:5513 | Single:4809 |
Multi:23891 | Multi:15662 | |
Geekbench4 OpenCL | 131512 | 76869 |
Cinebench R15 OpenCL | 145.33 | 114.07 |
総評
HP Pavilion Gaming Desktop 790はエントリーゲーミングとして上位グラフィックカードであるGTX1070を搭載したレビューが多いです。しかし、GTX1060ならば価格差でモニタなど周辺機器をアップグレードできます。もし、グラフィックスに重きを置くなら別機種でさらなるハイエンドがある一方、HP Pavilion Gaming Desktop 790の価格は手が届きやすく買い得感があります。
ストレージの余力や処理速度の恩恵があるので、ノンゲーマー以外のクリエイターにこそ、是非注目してもらいたい1台です。