Dell XPS15 9560 (Full-HD)のレビュー

Dell XPS15(9560)は「世界最小の15インチノートパソコン」をコンセプトにつくられ、モバイル性と高い処理性能をバランス良く構成したモデルです。本機は全モデルでCPUに第7世代クアッドコア(Kaby Lake)のプロセッサ、グラフィックスカードに最新のPascalアーキテクチャを備えた4 GBのGeForce GTX 1050を搭載されています。

ディスプレイの解像度は、「4Kタッチパネル」と「Full-HDノングレア」の2種類から選択することができます。ディスプレイの価格差が定価で4万円というのを考えると、よほど画面に近づいて見続けることが無い限り、15インチ環境ならFull-HDモデルを絶対オススメします。

コスパでMacbook Proを圧倒するwindowsノートパソコン

XPS15 9560(7700HQ, Full-HD)のスペック

フルハイビジョンの場合「メモリ:8Gとストレージ:256GB」または「メモリ:16Gとストレージ:512GB」という構成を選べますが、少し重めの負荷もかけれるよう後者を選択しました。

プロセッサIntel Core i7-7700HQ
メモリ16GB (DDR4-2400MHz)
グラフィックスNVIDIA GeForce GTX 1050
ディスプレイ15.6 inch (1920×1080)
非光沢IGZO IPS
型番:LQ156M1JW31(シャープ)
ストレージ512GB PCIe SSD
重さ1.99kg

外観

アルミの削り出しボディにより薄型ウルトラブックでも折れ曲がらないようにしっかりと堅牢な印象です。洗練されてスッキリした印象でビジネスなどシーンを選ばず使えるデザインです。

パームネストにカーボンが用いられており、肌触りの良さに加えて高級感があります。

抑えられたサイズはモバイルにも最適

超狭額のベゼルを採用しているため、14インチ相当の大きさとなりカバンもコンパクトなものを選べます。MacBook Pro 15とサイズは似ているので実際に大きさを確認するとき参考になると思います。

Dell XPS 15 2017
(7700HQ, Full-HD)
Apple MacBook Pro 15 2016
(2.9 GHz, RX560)
HP Pavilion Power 15 2017
(7700HQ, Full-HD)
奥行:235 mm
幅:357 mm
高さ:11~17 mm
重量:1.99 kg
奥行:240.7 mm
幅:349.3 mm
高さ:15.5 mm
重量:1.83 kg
奥行:254 mm
幅:378 mm
高さ:22~27 mm
重量:2.29 kg

XPS15は構成の種類によって搭載されるバッテリが変わります(56 Whr または97 Whr)。最小構成の場合、本体重量は1.82 kgとなります。

「サービスマニュアルを参考にすればベースカバーも簡単に開けることができます。ただ、ユーザーが勝手に開けてしまうと保証対象外となるので注意が必要です。

ディスプレイ

フルハイビジョンのIPSパネルには、シャープ製の型番LQ156M1JW31が搭載されています。
公式サポートからの情報によれば、NTSCで72%をカバーしておりsRGBに対応しているとのこと。液晶の輝度は350nitです。

「Notebook Checkにて評価された海外モデルとはディスプレイの型番が異なるが、同モデルの色域はsRGBで98.9%、Adobe RGBで64.2%となっておりノートパソコンとして優秀な数字です。

Dell XPS 15 2017 9560
(7700HQ, Full-HD)
Apple MacBook Pro 15 2016
(2.9 GHz, 460)
HP Pavilion 15 Power 2017
modelSharp LQ156M1
1920×1080, 15.6
Apple APPA030
2880×1800, 15.4
ID: AU Optronics AUO41ED
1920×1080, 15.6
Brightness392401243
Contrast153814001351
Adobe RGB64.278.0936.7
sRGB98.999.9757.7
参考:「Notebook Check

ベゼルがコンパクトなものを採用しているためカメラはディスプレイ下部に収められています。カメラを多用する場合、アングルは好みが分かれそうです。

キーボード

パームレストなど手が直接触れる部分はカーボンとなり熱伝導も低く負荷をかけても手元が熱くなることはありません。大きなマウスパッドはとても扱いやすいです。

日本語キーボードはEnterやBack spaceキーが少し窮屈であるものの、ブラインドタッチで使用してもすぐに慣れました。キーボードにバックライトも搭載されているので作業環境や場所を選ばす使うことができます。

ストレージ

PCIe SSDが標準に装備されており、高速なアクセスが可能です。「PCIe」は理論上の帯域幅がSATAの最大4倍あり、NVMeホストプロトコルが採用されています。

「Crystaldiskmark5」を使った転送速度です。使用条件によって数字は変化するので参考程度にみてもらいたいが、シーケンシャルでは動画ファイルのような連続的な読み書きを表し、ランダムアクセスはOSの起動に役立ちますがどちらも優秀です。

OfficeやAdobeのPhotoshopやPremiereなどよく使うソフトウェアを入れた状態でもドライブの空き容量は400GBありました。動画編集など行うときに余裕が大きいのはうれしいです。

パフォーマンス

「Cinebench R15」でCPUとグラフィックスのベンチマーク性能を測定してみました。

すこし前の世代のデスクトップと比較しても遜色無く、「The Tech Chap」のテストでも同じような結果でした。参考にMacbook Pro 15(2016)と比較したとき、CPUは気持ち劣るものの、グラフィックスはXPSの方が良好でした。

Dell XPS 15 2017 9560 (7700HQ, Full-HD)Apple MacBook Pro 15 2016 (2.9 GHz, 560)
Geekbench4 CPUSingle:4640
Multi:14747
Single:4666
Multi:15667
Geekbench4 OpenCL7315341506
Cinebench R15 OpenCL94.4287.12
参考:「The Tech Chap

拡張性

本体の側面にそれぞれ USB3.0が1個ずつ付いています。その他、左側面にHDMI、Thunderbolt3(USB3.1)、ヘッドセットジャックがあり、右側面にはSDカードスロット、バッテリインジケータとボタン、セキュリティを高めるケンジントン・ロック・スロットが備わっています。

総評

さまざまな設定を選び購入できるXPS15、構成によって性能・価格も大きく変化します。国内のレビューではほとんど最上位スペックのみですが、標準モデルであるFull-HDはコスパにおいて最強クラスのノートパソコンと言えます。

ディスプレイの色精度やグラフィックスなど価格を無視すればRazer Bladeなど選択肢も増えますが、現時点において気軽に持ち運びでき動画編集や画像加工などのヘビーユースまで安定して使える優秀な1台です。

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