エクセル統計は、ふだん使っているExcelにアドインを追加することで統計分析のメニューを使用できます。エクセル統計2012は永続ライセンスなので期限を気にせず使用できるところが魅力です。(エクセル統計2015以降はサブスクリプション方式に変更されてます。)
しかし、エクセル統計2012についてベルカーブはWindows 10を非対応としており、動作環境はWindows7~8.1、Excel2010~2013と案内しています。
まだ未開封のディスクがあったので本当にWindows10ではダメなのか気になり挑戦してみました。インストールするなら、少しでもOSのサポート期間が長いものを選択したいです。先に結論を言うと、Windows10でエクセル統計2012は動作しました。
どの組み合わせなら、使用できるか検証した内容
- OS:Windows10
- Excel:2010,2013,2016
Excel2016
まずは現時点で最新の組み合わせとなる「Windows10」と「Excel2016」です。早速インストール用のDVDを挿入し、「setup.exe」を起動するといきなりNGでした!
Excel2016は、インストーラーさえ画面を起動せずうまくいかないようです。
Excel2013、Excel2010
気を取り直し「Excel2013」で挑戦です。こちらは問題無く「InstallSheild Wizard」が進みます。インストール後Excelを起動すると「エクセル統計」のタブが追加されていました。
データを入力してテスト動作すると、問題なく処理できます。「Excel2010」でも同様にインストールできました。
注意したいのはExcel2010とExcel2013を共存させている場合です。エクセル統計はどちらかのバージョンにあるExcelのみに対しインストールされてしまいます。つまり、1台に2つのバージョンがあると、片方はうまく処理でき、もう1つのExcelでエクセル統計を認識できませんでした。
公式に案内は無いけど、現時点なら「Windows10」「Excel2010または2013」で動作しました。なお、アドインの設定等はDVDメディアと同封されている「ファーストステップガイド」を参照してください。
無事インストール出来たのでソフトウェアをアップデート
エクセル統計をインストールした直後は、バージョンが古い状態です(ver1.11)。アップデートすることでバグが解消され全ての機能を安心して使用できます。
アップデートの方法は公式ページで紹介されています。以下は、アップデート手順の抜粋です。
1.まず、ライセンス認証キーを取得します。(すでに取得している場合、「2」へ)
Windowsのスタートから「すべてのプログラム」→「エクセル統計2012 for Windows」→「エクセル統計2012 ライセンスアクティベーション」を選択します。 「ライセンス認証キーを認証サーバーから取得する」をクリックし「OK」します。2.次にインターネットアップデートを行います。
スタートメニューから「エクセル統計2012 for Windows」内の 「エクセル統計2012 インターネットアップデート」をクリックするとアップデートの確認画面が起動します。「開始」をクリックするとアップデートが実行されます。
更新終了のお知らせが出れば、アップデートが完了です。(2018年10月でver1.16)
まとめ
新しいエクセル統計は解析項目が増えており、より魅力的なツールの1つです。しかし現行バージョンのエクセル統計は、サブスクリプション方式しか選択できず、統計をたまに使うユーザーにとってハードルが高めです。
エクセル統計2012は永続ライセンスなので、ウィルス感染をするリスクの少ない状況ならもう少し長く利用できそうです。Officeソフトの更新に伴い、いずれ買い直しの必要があるにせよ、期限による制約の少ない永続ライセンスが再び復活することを1ユーザーとして期待してます。
なお、公式では動作確認してないため、このページにある方法で起こった不具合は解決不能かと思います。エクセル統計2012が手持っていて、しばらく使いたい方の参考になれば幸いです。